2023年9月21日木曜日

子宮がん検診を受けましょう!

こんにちは😄

保健師 曽我です。9月に入ったのにまだまだ暑い日が続いていますね。

いつになれば涼しくなるのでしょうか。秋は少しですぐに冬がやってきそうですね⛄

先日、テイクアウトをして、いもたきをしました。

いもたきは、愛媛県において、秋に月見を兼ねて、屋外で「いも」を「たき(炊き)」それを肴に大勢で宴会することです。河川敷などで行われ、「いも」は里芋が用いられます。他の具は鶏肉をはじめ、開催場所によって様々です。里芋を煮込んだ鍋「いも炊き」を囲み、酒を酌み交わす秋の行事といえます。

暑くてもいもたきを食べると秋を感じることができますね🎃


今回は子宮がん検診についてです。

女性の生殖臓器である子宮は骨盤の中央に位置しており、その両側には左右の卵巣があります。子宮は、解剖学的に子宮の下部、つまり子宮の出口にあたる子宮頚部と、子宮の上部、子宮の袋の部分に相当する子宮体部より構成されています。

子宮がんと言っても、子宮頚部に発生する子宮頚がんと子宮体部に発生する子宮体がんに大別されます。


子宮頸がんは、20歳から30歳代の若い女性に多いのが特徴で2000年以降、発症する人の数と死亡者数がともに増え続けています。初期の段階では無症状なことが多いので、20歳をすぎたら2年に1回の検診を受診して子宮頸がんの早期発見に努めましょう。

子宮頸がんには予防ワクチンがあります。

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種です。

HPVワクチンは、その種類や接種時の年齢により、2回もしくは3回の接種が必要です。


当院のある西条市でも、2年に1回、無料で子宮頸がん検診を受けることが出来ます。20歳以上で前年度未受診者の方が対象です。

受診方法について説明します。

​(1) 中央あるいは東予保健センターへ申込む

  中央保健センター☎0897-52-1215

  東予保健センター☎0898-64-5333

(2) 受診票が届く

※申し込み後約1~2週間

(3) 医療機関へ直接電話で予約

の流れになります。西条市のクーポン券利用の場合は、子宮頸がん検診のみとなりますので、ご注意ください。また、別日で実費にて経腟エコー・子宮体がん検診を受けることは可能です。ご相談ください。


一方、子宮体がんでは、50-60才を明確なピークとしており、閉経期前後から閉経期以降比較的早い時期の疾患であることがわかります。


子宮体がんで、最も多い自覚症状は出血です。月経ではない期間や閉経後に出血がある場合は注意が必要です。出血の程度には、おりものに血が混ざり、褐色になるだけのものもあります。他には、排尿時の痛みや排尿のしにくさ、性交時の痛み、下腹部の痛みなどの症状があり、進行した場合は腹部膨満感(おなかが張る感じ)があらわれることもあります。

もともと、子宮体がんは欧米諸国に多いがん疾患でしたが、近年では生活習慣が欧米化により、日本でも罹患率の高い疾患となりました。欧米的な食生活やライフスタイルの変化はこのまま定着すると予想されるため、今後も子宮体がん罹患率のさらなる増加が懸念されています。
子宮体がんを発症しやすい人の傾向をまとめています。

<子宮体がんを発症しやすい人の傾向>
● 閉経以降
● 不規則な月経、無月経や排卵異常
● 妊娠や出産の経験がない人
● 肥満
● 高血圧
● 糖尿病
● 近親者に乳がんや大腸がんの経験がある人

子宮頸がんは、早期がんのうちに治療すれば治癒率も高く、また子宮を温存できる可能性も十分あります。しかし進行がんになると再発率・死亡率も高くなります。子宮頸がんの予防にはHPVワクチンによる一次予防がまず大切であり、次に、子宮頸がん検診で早期発見し、早期治療をうけること(二次予防)が重要です。

子宮体がんは決して治りにくいがんではありません。病気が子宮にとどまっている範囲で治療すれば80%以上の方は治ることが期待できます。医学がどんなに進歩しても、いまだにがんを克服するには早期発見・早期治療が重要なのは変わりありません。心配な症状があれば、婦人科での診察を躊躇することなく受けることが大切です。


本日もお読みいただきありがとうございました👩

曽我