2018年10月19日金曜日

体力・運動能力の結果から

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

お祭りはお天気も良く、無事終わったようで良かったです。

また来年ですね。

前回、体力測定についてお話ししました。それに関連し、体力・運動能力調査の結果についてお話します。
スポーツ庁は、2017年5月~10月に実施した2017年度「体力・運動能力調査」の結果を公表しました。

運動・スポーツの実施頻度が高い人は、体力合計点が高い


男女ともに、ほとんどの年齢において、運動・スポーツの実施頻度が高いほど、体力合計点が高くなっています。特に小・中・高校期では「ほとんど毎日」と回答した人とそれ以外では顕著な差がありました。

日常的に運動・スポーツを実施している人は、歴年齢より体力年齢が若い


男女ともに運動・スポーツの実施頻度が高いほど、体力年齢が歴年齢より若い人の割合が高く、特に20歳代女子では運動・スポーツの実施状況が「しない」と回答した人の80%以上で体力年齢が歴年齢を上回っています。

高齢者の体力・運動能力は向上


体力テストの結果を点数化した合計点は、70歳以上の男性と65歳以上の女性が過去最高を記録したという結果でした。65~79歳の男女の体力は多くの項目で向上傾向が続いており、高齢者の運動能力の向上がみられています。高齢者の体力は1998年に比べ伸びており、約5歳程度、若い頃と同じ値を示した項目もありました。また、男女ともに、ほとんどの年齢で、運動・スポーツの実施頻度が高いほど、体力合計点が高くなるという結果でした。

30代~40代の体力は低下傾向


反対に、男性の30代後半から40代前半と、女性の30代前半から40代後半では、体力が低下傾向にあります。とくに35~39歳の女性は、過去最低だった前回より上昇したものの低下傾向にあります。週1日以上運動すると答えた女性は、20歳代~40歳代でそれぞれ32~43%と、20年前のデータと比べても10ポイントほど下がっています。


運動の実施率は70代がもっとも高い


2017年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、週1日以上運動・スポーツを実施する成人の割合は51.5%と半数を超えています。運動の実施率は、10歳代から年代が上がるにつれて徐々に下がり、40歳代がもっとも低く、男性が46.4%、女性が37.8%。50歳代から再び上昇するが、男性が45.5%、女性が45.4%と半数未満にとどまります。また、全世代の中で70歳代がもっとも運動の実施率が高く、男女ともに70%を超えています。

運動のストレス解消効果


20~79歳の各年代ごとに、運動・スポーツのストレス解消効果について調べたところ、運動・スポーツのストレス解消効果を肯定的に捉えている人の割合は、男女・年代問わず90~95%に達し、高い状況です。しかし、「週1日以上」の運動をしている割合は、男性の30~54歳、女性の20~54歳の年代で50%を下回わる結果でした。運動の効果に対する意識と実際の行動との間には年齢や男女によって差がみられます。
運動の実施率が70代が一番高いということに驚きました。
30~40代の働き盛りや子育て世代においては、習慣的に運動をすることが難しい現状もあるのかなと思いました。ストレス解消効果以外にもたくさんの良い影響があることからも、意識的に運動を取り入れる必要がありそうです。

今日も一生健命 竹田