2018年4月18日水曜日

よい歯に

こんにちは、山内です。

4月18日は「よい歯の日」。「4(よ)1(い)8(歯)」の語呂合わせから、口腔内の健康を見直すために制定されました。


健康な歯とは、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を高めてくれる歯、日々の生活をいきいきとさせてくれる歯です。噛めるサイクルが健全に保たれている歯となります。しっかり噛めることが、消化を助け病気を防ぎ、美味しさを味わうことができ、バランスの良い栄養が摂れて健康になることで、またしっかりと噛めるというサイクルです。

歯を失う原因の90%がむし歯と歯周病です。
とくに50歳代以降では、歯周病が悪化して歯を失うことが多く、高齢期の食生活に大きな支障をきたします。
 自分の歯が少なくなると、あまりかまなくとも食べられる軟らかな食品を摂ることが多くなりますが、軟らかな食品にはブトウ糖やショ糖など、吸収の早い糖質が多く含まれるので、血糖値を急激に上げる危険があります。
 一方、かみごたえのある食品には、食物繊維が多く、脂質や糖質の量は少なめで、ゆっくり吸収されるため、血糖値をあげる危険が少ないといわれています。


歯周病は、歯肉や歯を支える骨などに炎症が起き、徐々に破壊されていく病気です。
 歯と歯肉の境目に細菌が集まりバイオフィルム(細菌が集まってできたヌルヌルネバネバの塊)が形成されると、歯肉に炎症が起き歯周ポケットが形成されます。
ポケットの内部でバイオフルムが増殖すると、歯肉の炎症は拡大し、歯周ポケットがさらに深くなります。
 最終的には、骨の吸収が始まり歯がグラグラして、歯を失うことになります。

また、歯周病が進行すると、その原因となる細菌が血液中に入り、心臓などに感染を引き起こす場合があります。また、歯周病菌が心臓をとりまく冠動脈に感染すると、動脈内にプラーク(細菌塊)をつくることから動脈硬化がおこり、狭心症や心筋梗塞の原因になるともいわれています。



朝起きたときに口がネバネバする。口臭を感じる、口臭があるといわれる。歯の根元がしみる。歯と歯の間によく食べ物がはさまる。歯垢、歯石がついていると思う。歯磨きをすると歯肉から血が出る。歯が長くなったように見える。硬いものを噛むと痛い、噛めない。など1つでも該当したら歯周病の疑いがあります。
重症にならないように早めに歯科医院を受診しましょう。

よい歯を保つために、
1 歯ごたえのあるものをよく噛んで食べましょう。
 噛むことであごの筋肉が鍛えられます。

2 毎日の歯のセルフケアをていねいにおこないましょう。
 丁寧なブラッシングはむし歯や歯周病を予防し、歯が抜けてしまうのを防ぎます。
  さらに歯ブラシだけではなく、歯間部清掃器具(デンタルフロスや歯間ブラシなど)
  やマウスウォッシュなどを使いましょう。歯と歯肉の境目もていねいにみがきましょう。

3 抜けた歯はそのままにせず歯科で診てもらいましょう。
 歯並びや噛みあわせを整え、噛む機能を回復させます。

4 定期的に歯科健診を受けましょう。
 むし歯や歯周病の予防や早期発見に役立ちます。
  
定期歯科健診を受け、お口の健康を保ちましょう。
それでは、またよい1日を。 山内