2017年11月15日水曜日

糖尿病の予防をしましょう

こんにちは、山内です。

最近少しずつ寒さを感じるようになって来ました。

11月13日~19日まで全国糖尿病週間で、11月14日は世界糖尿病デーです。
全国で糖尿病発症予防と重症化予防に向けた啓発活動が行われています。

当院でも、総合案内の前で糖尿病の重症化予防のため啓発活動をしております。
興味のある方は、ぜひお立ち寄り下さい。

さて、今回は、糖尿病についてお話します。

糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。
血糖値を下げるホルモンであるインスリンが足りなくなったり、作用しなくなったりして血液中のブドウ糖をうまく使えず、高血糖が続いてしまいます。

自覚症状としては、はじめのうちは痛みも何も症状がありません。
高血糖が続くと、のどが渇く、尿の量・回数が多い、体重が急激に減るといった症状が出てきます。

<糖尿病の診断基準>
1.空腹時血糖126(mg/dl)以上
2.75グラムのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200以上
3.随時血糖200以上
4.ヘモグロビンA1c(HbA1c)6.5%以上

厚生労働省によると、去年の10月~11月にかけて1万1000人余りを対象に行った血液検査によれば、糖尿病が強く疑われる人が全国で約1000万人に上ると推計されたそうです。

糖尿病・糖尿病予備群は約20年で3倍近くに増加しています。
厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、1990年には糖尿病が強く疑われる人が409万だったのが、2007年には糖尿病が強く疑われる人が890万人となっていました。


糖尿病になりにくい生活をするために、まずは食生活を見直しましょう。
●基本は、朝・昼・晩の食事をきちんととることです。
●間食は控えめにしましょう。
●コーヒーや紅茶にはなるべく砂糖は入れないように、どうしても欲しいなと思ったら、代用となる人工甘味料を持ち歩いてみるのもよいでしょう。
●職場での昼食は、なるべくならコンビニのお弁当より手作りお弁当の方がぐっとカロリーを控えることができます。お店で購入するときはカロリー表示を確認するようにしましょう。
●外食をするときは、和食や和風の定食をとる機会を多めにしましょう。
●バター、マーガリンやドレッシング、揚げものや油炒めなどはカロリーが高いので注意しましょう。
●野菜、海草、玄米、麦ごはん、キノコ類などから食物繊維を積極的にとりましょう。

【増やしていきたい調理法】 ゆでもの・蒸しもの>焼きもの>炒めもの>揚げもの
【多くとりたいメインの食材】 野菜>魚>鶏肉>豚肉>牛肉

また、適度な運動や日常生活での活動量を増やすようにしましょう。
【活動量を増やすための例】
●家から職場まで近いのであれば徒歩通勤や自転車通勤をする。
●エスカレーターやエレベーターを使わず階段を利用してみる。
●家事などを一生懸命してみる。

仕事が忙しいと運動不足になってしまいますが、できることから少しずつ取り入れてみて下さい。

糖尿病かどうかは、健診などで血液検査をして血糖値の状況を知ることができます。
健診で治療が必要と言われた場合は、そのままにせず必ず病院を受診するようにしましょう。

それでは、またよい1日を。山内