2017年3月29日水曜日

乳がん検診への提言

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

今回は報告が2件あります。

この3月をもって、事務一色が退職することとなりました。

約10年健康管理センターの看板娘を担っておりましたが、諸事情により退職にいたりました。
今までお世話になり、大事にして頂いた皆様に感謝いたします。

また会える日が来ると思います。また会える日まで一旦お別れです。

一色さんの12月生まれの息子ちゃんです。



もう一件は乳がん検診の問題について。

先週の投稿で、高濃度乳房についての記事を見たと書いていた件についてです。

やはり報道は加速していたようで、今回その報道についての提言が出されました。

「日本乳癌学会」他多数の学会で審議されています。

対策型乳がん検診における「高濃度乳房」問題の対応に関する提言

当院小野医師が強調しているところを抜粋しています。

乳がん検診における科学的根拠のある検診方法は、現時点でマンモグラフィ以外にない(「有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン2013年度版」参照)。

高濃度乳房に対する検診方法として期待される乳房超音波検査に関しては、がん対策のための戦略研究「超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験」(J-START)が実施され、感度及びがん発見率が上昇する結果が得られているが、死亡率減少効果は明らかではなく、特異度の低下などの不利益を最小化するための対策等も今後の課題である。

また、現時点では乳房超音波検査による乳がん検診を全国的に行う実施体制は人的資源確保を含め十分整っていない。従って、現時点では対策型検診において乳房超音波検査は高濃度乳房に対する検診方法として適切な検査方法とは言えない。

詳しくはHP参照下さい。

http://jbcs.gr.jp/wg/

【提言】
  • 対策型検診において受診者に乳房の構成(極めて高濃度、不均一高濃度、乳腺散在、脂肪性)を一律に通知することは現時点では時期尚早である。乳房の構成の通知は、今後検討が進み対象者の対応(検査法等)が明示できる体制が整った上で、実施されることが望ましい。
  • 乳房の構成は受診者個人の情報であり、受診者への通知を全面的に妨げるものではない。通知するにあたって、市区町村には受診者から正しい理解が得られるような説明・指導とそのための体制整備が求められる。今後、受診者のニーズを踏まえたよりよい通知の方法について、対応を検討していく必要がある。
  • 高濃度乳房の実態、乳房超音波検査などの検診方法の効果、高濃度乳房を正しく理解するための方策などを、国および関係各団体は協力して検討して行く必要がある。

以上のような確かな情報をご参考に、検診を受けて頂くことをお勧めします。


先日の愛媛新聞です。

フィギュアスケートジュニアで活躍している島田高志郎君は世界大会や全国で開催されているアイスショーに出る人気選手です。

なんと松山出身です。これには驚きました。

ハーフパイプの青野令君のように南国愛媛から活躍して欲しいですね。

では次回までお健やかに。 篠崎