2017年2月10日金曜日

糖質とカロリーの関係

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

今日は雪が降ったりやんだりの変なお天気ですね。積もらないと良いのですが。

冷えますので十分暖かくしてお過ごし下さい。




今日は糖質とカロリーの関係についてお話します。
ダイエットされている方もそうでない方も毎日の食事で気になるのはカロリーが高いことや糖質の多さなどかと思います。

そもそもカロリーとは?

カロリーとは、私たちの活動に必要な「熱量=エネルギー」の単位です。
また、一般には、エネルギーそのものを表すのにも使われています。
歩く・重い物を持つなど体の活動や、読む・考えるなど頭の活動、また、何もせずぼ〜っとしている時でも、脳や心臓が活動しているため、カロリーは必要です。

「カロリーが高い」と聞くと、ついつい悪者のように考えてしまいますが、カロリーは生きていく上で必要不可欠なものなのです。

カロリーはどこから発生するのか?

カロリーは、糖質、たんぱく質、脂質から発生します。
ビタミンや、ミネラル(例えば、鉄分やカルシウム)にはカロリーはありません。
それぞれ1gで、糖質=4kcal たんぱく質=4kcal 脂質=9kcalです。
「脂質0」と書いてあっても、カロリーがある食品があります。
「脂質0」とは、「本来入っている脂質を0にして、カロリーを抑えています」という意味であり、カロリーが0という意味ではありません。

糖質とは?

糖質は炭水化物の一種です。
炭水化物の内、ヒトが消化できないものを食物繊維、それ以外を糖質と呼んでいます。
糖質は、糖類=小さな単位の糖(ブドウ糖などの糖が1つ、もしくは2つくっついたもの)と、その他大きな単位の糖(でんぷんなど、糖がたくさんくっついたもの)に分かれます。




糖質制限とは?

現在、糖質制限や糖質コントロールなど、糖質を考えた食事が話題になっています。

肥満や糖尿病のことを考えた食事といえば、従来は総摂取エネルギー量を減らす「カロリー制限」が主流でした。からだに入れるエネルギーを減らして従来通りの活動をする、あるいはもっと積極的に動いてエネルギーを消費するなど、エネルギーを制限あるいはコントロールしてやせる、そしてやせれば、肥満からくる糖尿病の予防や改善にもつながるという考え方です。

これに対し糖質制限は、エネルギー源となる3大栄養素のたんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質の摂取量を減らすなど、糖質を制限する、あるいはコントロールすることを狙った考え方です。
その目的は、血糖値やインスリン分泌の動きのコントロール。理由は、高血糖や、それに伴う多量のインスリン分泌は、肥満や糖尿病の誘引になるからです。


糖質制限とカロリー制限の比較

糖質制限の場合、穀類や菓子、甘い飲料といった、糖質を多く含む一部の食品に注意すればよく、カロリー計算は必要ありません。食べる量をあまり気にしなくていいし、従来のダイエット法ではタブー視されがちな肉料理もOK。
しかし、糖質制限には問題も。長期的な健康への影響が未知数なことです。
糖質を減らした分、たんぱく質や脂質を多めにとり続ければ、腎臓や大腸などに過度の負担がかかる可能性があります。

ダイエットや生活習慣病の予防・改善を目的としたカロリー制限が実行できているなら、それはそれでとても良いことです。サルで行った試験では、摂取エネルギー量を3割減らした食事を続けると、がんや心臓病、糖尿病といった老化に関連する病気になりにくくなることが報告されています。
カロリー制限によって長寿遺伝子のスイッチが入り長生きになる、といったアンチエイジング効果も、さまざまな生物で確認されています。



どちらを行うにしても適切な糖質制限、カロリー制限を行わないと、からだにとって有害になる可能性もあります。安全かつ健康的な制限ダイエットを行うことを心がけましょう。

今週末は子供たちとバレンタインに向けて何か作ろうかな、と思っています。
味見しすぎには注意ですね。

今日も一生健命 竹田