2016年12月9日金曜日

気になるなる更年期

皆さん、こんにちは。

保健師 近藤です。

  
12月になり、特番の有線などの歌番組などを観ていると年末が近づいているなと感じる今日この頃です。
年賀状も作成しないとなと思うだけで、今年は私のやる気がないため、ギリギリで後悔しながら、年賀状を作っている姿が目に浮かびます。

もう今からいろんな意味で、あわあわしそうな感じがしそうな今日この頃。。
皆さんは落ち着いた師走を過ごしてくださいね。


個人的に東京タワーが好きなので載せてみました。


では、今日は問診でよく聞く自覚症状で特有の更年期症状…『更年期障害』についてお話ししたいと思います。


更年期とは・・・

女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。

女性の更年期は40代半ば(月経異常・月経不順が続く方が多い)頃といわれており、平均的に45~55歳の10年間です。

更年期障害は、主に卵巣機能の低下による女性ホルモン「エストロゲン」の減少が原因となります。
エストロゲンの分泌量が減ると、脳は盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。






これが更年期障害ですが、更年期障害は、ホルモンバランスの乱れだけが原因ではありません。

更年期の時期は、子供の独立・夫の定年・親の介護など急激に生活のリズムが変わる時期でもあり、生活のリズムの変化による精神的ストレスや家庭や職場でのストレスなども加わって、更年期障害が現れます。


更年期症状には、個人差があり、更年期を迎えてもほとんど気にならないほどの症状の人もいれば、日常生活も満足にできない症状の人もいます。
この差は、若いころに行なった無理なダイエットや不規則な生活・食事によってホルモンバランスが乱れていることが原因の一つであると考えられています。

では、ここで

更年期障害の簡単チェックです。気になる方は是非してみてください!!

http://rubina.jp/check/index.html


更年期障害の症状

・汗をかきやすい
・急に顔がほてる
・疲れやすい
・肩こり、腰痛
・くよくよしたり、憂鬱になる
・怒りやすく、イライラする
・寝つきが悪い、眠りが浅い
・頭痛、めまい、吐き気がある

閉経後に注意したいのは、生活習慣病のリスクが増えることです。女性ホルモンは、さまざまな形で体を守っています。高血圧や高脂血症などの症状は、40代までの女性には少ないものですが、
閉経とともに男性並みに増えてきます。また、骨を丈夫にする働きが衰えて『骨粗しょう症』にかかりやすくなります。

症状緩和のために・・・

呼吸法でリラックス;イライラが止まらないときは呼吸法を。目を閉じて肩の力を抜き、ゆっくり13を数えながら鼻から息を吐く。次に10数えながら鼻からゆっくり息を吸います。自然と深い呼吸になり、気持ちを静めてくれます。

ホットフラッシュに湯たんぽ;首や顔はほてって手足が冷えるのは、体の熱にばらつきがあるからです。お腹や背中、お尻など大きな筋肉のある部位を湯たんぽで温めていくと、めぐりがよくなり全身の熱も均一になるそうです。

お出かけのお供に保冷剤;バックにしのばせ、電車の中や、歩きながら脇の下や首の裏にあてると顔のほてりが楽になります。

たんぱく質はうつの防止にも;女性ホルモンの原料でもあるたんぱく質は毎日とってください。豆腐や鰹節など動物性と植物性をあわせると吸収率がアップします。そして、糖質は控えるのがお勧めです。


閉経前後は、生活習慣病や症状と上手につきあって行く必要があります。

それでも、
更年期症状がひどい方は、婦人科を上手に使って症状を軽くしていく必要があります。
ホルモン補充療法や漢方なども処方できるので、上手に利用することも1つの手かもしれません。


では、これから、クリスマスや忘年会やお餅付きなど行事が色々とありますが、風邪をひかぬようにお過ごし下さい。健康第一です!!




では、次回までSee you again!!