2016年6月10日金曜日

梅雨の湿邪

こんにちは、保健師の山内です。

梅雨に入り、じめじめした天気が続きますね。
今日のようにたまにはカラッと晴れて欲しいなと思います。


じめじめした日は、体調がすぐれない方もいるのではないでしょうか?
東洋医学では「湿邪」(しつじゃ)という体の不調を引き起こす湿気というものがあります。

湿邪がたまると、体が冷えて循環が悪くなり、体調不良を引き起こします。

いつも眠い、疲れやすい、やる気がでない、気分が滅入る、肩が凝る、関節が痛む、お腹の調子が悪い、頭が重くすっきりしない、めまいや耳鳴りを感じる、口内炎ができる、夕方足がむくむ、腰がだるい・・・等々、夏の不調のほとんどは「冷え」が原因といわれています。

雨が続くときは、降っている間は窓を閉めて湿気を入れないようにし、晴れたら窓を開けて風を通すようにします。
部屋の湿度を40~60%に保つように、除湿したり乾燥剤を置いたりします。
おでかけするときは雨に濡れないようにし、濡れたときはできるだけ早く拭き取って乾かします。

全身の血流をよくするためにも、靴下やスパッツの重ね履きなど、とにかく下半身をしっかり温めます。
冷風に直接あたらなければ上半身は(裸に近いくらい)薄着でも大丈夫なので、暑いときはトップスで調節しましょう。

また、ぬるめの半身浴はリラックス効果で自律神経を整え、ストレスや痛みを軽減します。
ウォーキングなどの運動やストレッチなども効果的です。

からだのむくみがある場合は、尿として排出することです。
利尿作用のある食べ物、飲み物を取り入れて、無理なく除湿していきましょう。

利尿効果のある食べ物きゅうり、スイカ、トマトなど、夏野菜には利尿効果がありますが、食べ過ぎると体が冷えてしまうので注意が必要です。

生姜、ゆず、しそ、ねぎ、唐辛子、ニンニクなどの食材も、胃腸の働きをよくして、体内にたまった余分な水分の排出を助けます。生姜や唐辛子など発汗を促す作用があるものは特におすすめです。


皆さんも体調管理に気をつけて快適に過ごしてくださいね。




先日、梅干をつけてみました。初めてだったので心配でしたが、梅酢が出てきたのでちょっと安心しました。上手にできたらいいなと思います。

ちなみに、梅干にはクエン酸が多く含まれており、食欲増進効果や疲労回復効果があります。夏バテで弱った身体を回復させるのには最適な食べ物です。ただ、塩分が多いため食べすぎにはご注意下さい。

それでは、またよい1日を。山内