2018年1月13日土曜日

冬でも起こしやすい脱水

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

新年の挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
今年も頑張りますので、温かい目でブログを見ていただけたらと思います。
初詣に行きましたが、おみくじは『末吉』でした。
何回かひきましたが、末吉・中吉どまりで、大吉への道のりは今年も遠かったです。

最近は朝夕の冷え込みが厳しく、空気も一段と乾燥してきました。夏は暑さで汗をかき水分補給に気を使う方が多いと思いますが、冬場は水分をあまり取らない方が多いのではないでしょうか。体調管理が難しい寒い季節は、栄養管理に加え、乾燥に対する注意も必要です。

気づかないうちに体内の水分は失われている

冬場はあまり汗をかかないから水分補給が不要というわけではありません。人は普通に生活していても、一日に約2.5リットルの水分を失うことがわかっています。それに対して食事中に摂取する水分や体内で作られる水の量は1.3リットル。失った水分を補うためには、飲料から1.2リットル程度を摂取する必要があります。(図1)。2.5リットルの水分排泄のうち、尿や便以外に安静にしていても1日に約900ミリリットルの水分が失われますが、これを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。空気が乾く冬場は身体も乾燥し、もっと多くの水分が排出されることになります。


不感蒸泄には『汗』は含まれません。汗をかいたときにはその日の早いうちに失われた水分と電解質を補給し、摂取量と排泄量のバランスを保つことが重要なのです。また、水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質を補給すると水分キープ力が高まることもわかっています。

気道粘膜の防御機能とは

のどや鼻の粘膜には、線毛という細かい毛がびっしりと生えていて、その周りは線毛間液と外層粘液で覆われています。のどや鼻から入ってきたウイルスは、この線毛と粘液の働きによって体外へ排出されますが(図3)、乾燥した環境下では、線毛間液が少なくなったり外層粘液の粘度が上がるため、ウイルスを排出する機能が低下します。機能が低下した状態のときにウイルスが入ってくると、粘膜に長くとどまって増殖、あるいは細胞の中に入り込んでしまい、結果的に、感染が起きてしまうのです。



このため、線毛と粘液が正常に機能するように保つことが対策のひとつとなります。この線毛輸送機能を維持する上で、イオン飲料の摂取が有用であるという研究結果が報告されています。イオン(電解質)を含む飲料は身体を長時間潤してくれるので、マスクや加湿器という外からの対策と併せると、より効果的です。

冬場は空気が乾燥している上に、暖房器具の使用により屋内ではさらに湿度が低くなりがちです。加湿を行い、冬こそしっかりと意識的に水分補給を行うことが必要です!!


明日からセンター試験です。センターを受験する方は、頑張って欲しいです。影ながら応援しています。
私も昔にセンター試験を受けましたが、『人間、図にのるとダメだな』ということを学びました。

余談ですが、
元旦に新幹線から見えた富士山です。反対の席だったので、見えにくかったのですが、必至で撮りました。綺麗でした。



では、次回までSee you again!!!