2018年5月30日水曜日

5月31日 世界禁煙デー

こんにちは、山内です。

先日から梅雨入りし、天気の悪い日が続きそうです。
例年ですと梅雨明けするのは7月中旬頃ですが、早くカラッとした天気になって欲しいなと思います。

明日の5月31日は、世界禁煙デーです。たばこを吸われている方は、この機会にぜひたばこについて考えてみて下さい。


WHOによるとたばこが原因で、世界で毎年700万人が亡くなっているそうです。そのうち89万人が、自分は喫煙しないものの、他人のたばこの煙による受動喫煙が原因で死亡しているといわれています。日本では、受動喫煙が原因となって発症する肺がんと心筋梗塞だけをみても、年間約6,800人が死亡しています。
また、たばこが原因による医療費の負担や生産性の低下で、経済的損失は年1兆4000億ドル(155兆円余り相当)以上に上ると試算されています。

タバコに含まれる有害物質や発がん物質は、あなたの健康を奪うだけでなく、家族や友人、職場の同僚など、あなたの大切な人の健康も奪ってしまうかもしれません。
たばこの害についての知識を深め、ぜひたばこの煙のない環境に取り組んで頂ければと思います。

タバコの煙には、タバコを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と、火のついた先から立ち上る「副流煙」に分かれます。この副流煙には、主流煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれています。

この副流煙を、自分の意思とは関係なく吸い込んでしまうことを「受動喫煙」といいます。

受動喫煙にさらされると、がんや脳卒中、心筋梗塞、呼吸器疾患などのさまざまな病気のリスクが高くなり、さらには妊婦や赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがわかっています。


タバコを吸わない妻が、喫煙する夫を持つ場合、吸わない夫を持つ妻に比べて肺がんになるリスクが約2倍高まります。

タバコを吸わない女性が受動喫煙にさらされる場所としては、職場もありますが、より危険が高いのは、家庭内での夫の喫煙であることがわかっています。

がんだけでなく、本人が健康的な生活を心がけていても、日頃から受動喫煙にさらされると、収縮期血圧が4mmHg上昇することがわかっています。4mmHgの上昇は、心臓や血管の負担になります。血圧が高くなると心血管疾患のリスクが高まります。

タバコを吸わない人が、せきやたん、息切れなどが続くようになったり、気管支喘息、慢性気管支炎になる原因の1つが受動喫煙です。

そのほかにも、糖尿病、メタボリックシンドローム、精神疾患(うつ病・うつ状態)、認知症、化学物質過敏症なども、受動喫煙が関与しているといわれています。

※ 受動喫煙の程度は、唾液中のコチニン(ニコチンの代謝物)の濃度により次の4グループに分類 0.0~0.1ng/mL:最も低い、0.2~0.3ng/mL:軽度、0.4~0.7ng/mL:中等度、0.8~13.5ng/mL:最も高い
喫煙は、喫煙者本人だけでなく周囲の人にまでさまざまな害を及ぼします。これらを防ぐためにも、タバコの生活を見直してみませんか?

それでは、またよい1日を。山内