みなさん、こんにちは😉
保健師 曽我です。
西条市は、お祭りも終わり日常に戻ってきています😆
そして、今月31日はハロウィンですね👻👻
ハロウィンが終わるとクリスマス、年末でもう2025年も終わってしまいます💧
早いものですね😟
今回は悪玉コレステロールについてです。
悪玉コレステロールは、正式には「LDLコレステロール」と呼ばれ、血管の老化(動脈硬化)を加速させる最も重要な要因の1つとされています。高いまま放置すると、体中の血管壁に「あぶら」が溜まり、内部が狭くなり、心筋梗塞などの重大な心臓病を引き起こします。また、動脈硬化は、LDLコレステロールの他にも糖尿病や高血圧、喫煙によってさらに加速するため、心筋梗塞や心不全のリスクを大きく増大させます。これは、逆に言えば、LDLコレステロールや血圧、血糖値、喫煙習慣を適切に管理すれば動脈硬化を抑制し、これらの病気を予防できることを意味します。(日本循環器協会HPより)
LDLコレステロールが高値であっても、症状がないため放置しがちですが、重大な健康リスクを伴います。LDLコレステロール値が高いと、以下のような疾患リスクが高まります。
×– 動脈硬化による冠動脈疾患
×–心筋梗塞
×– 脳梗塞
×– 末梢動脈疾患
×– 透析にいたる腎不全
<治療>
LDLコレステロールが高い場合の治療方法は、主に食事療法、運動療法、薬物治療の3つに分かれ、これらを組み合わせて治療します。
【食事療法】
LDLコレステロールが高いと指摘された方は、まずは自身の食生活を見直しましょう。
脂質の多い食品を控えるとともに、野菜や果物を積極的に摂取し、食物繊維や青魚など、コレステロールを下げる食品を摂取し、バランスの良い食生活を心がけましょう。
【運動療法】
有酸素運動と無酸素運動を組み合わせましょう。
ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動のほかに筋トレなどの無酸素運動を取り入れましょう。コレステロールを下げるために必要な有酸素運動の時間は、毎日30分程度または週に150分程度といわれていますが、まずは持続可能なものから始めてみてはどうでしょうか。
無酸素運動とは筋トレなどのレジスタンス運動を指します。筋トレを行うことは、筋力をつけ未来の運動機能をサポートする貯金(貯筋)にも繋がります。毎日同じ部位ではなく、2〜3日ごとに異なる種類の筋肉を鍛えることもおすすめです。
【薬物療法】
生活習慣の改善のみで治療目標値まで達しない場合は、薬を使った治療を検討します。
脂質異常症の代表的な薬剤がHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)です。この薬は体内でのコレステロールが作られる過程を抑制し、LDLコレステロールを著明に低下させます。
エゼチミブという薬は小腸からのコレステロールの吸収を抑えることでLDLコレステロールを下げるため、スタチンとの併用で相乗効果が期待できます。
他にはLDL受容体分解促進タンパク質であるPCSK9をターゲットとする注射薬です。強力にLDLコレステロールの値を低下させる効果があります。高価なため、適応に関しては、主治医としっかり相談してください。
<LDLコレステロールの目標値>
LDLコレステロールの目標値は皆さんの年齢や性別、生活習慣、基礎疾患により異なります。例えば男性、高齢、高血圧、糖尿病、喫煙などのリスク因子を多く持つ人は「高リスク」に分類され、厳格なコントロールが求められます(LDL < 120 mg/dL)。
一度でも心筋梗塞を患った方は再発リスクが極めて高いことから、目標値もグッと厳しく管理することが求められます(LDL-C < 70 mg/dL)。
リスク因子を持たない「低リスク」に分類される人の目標値はそれほど厳しくなく、基準値を多少オーバーしたとしても薬物療法は不要です(LDL < 160 mg/dL)。
健診現場で働いていて、健診結果で要治療の判定でも、受診する人が少なく治療に結びつかないのが脂質異常症な気がしています。
症状がないからと放置するのは危険です。
みなさん、今一度今年の健診結果を確認してみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました☺
曽我