2019年6月8日土曜日

良い汗をかきましょう

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

昨日から梅雨入りになったのでしょうか?関東が昨日から梅雨入りをしたみたいですが、四国はまだみたいですね。いつ梅雨入りするのでしょうか?
今から湿度の高いジメジメとした季節が始まります。湿度の多い時期はとくに蒸し暑さを感じます。
実際、私も仕事中にバタバタとする事が多く、汗をよくかきます。
今日はそんな汗に関することについてお話します。



本来、汗はサラサラで、においもしないもの。
ミネラルは体に必要なものですから、汗腺は、血漿の中の水分だけを濾過し、ミネラルは再度血管に戻してから汗として排出します。こうして出てきた汗は限りなく水に近いので、サラサラしています。これが「いい汗」です。

あなたの汗は大丈夫?

次のリストで、汗腺の衰え具合がわかります。チェックしてみましょう。

□車や電車での移動が多く、あまり歩く習慣がない
□普段、運動はあまりしない
□夏場はエアコンの効いた室内にいることが多い
□入浴時は、熱めのお風呂に全身浸かるのが好きだ
□夏場、入浴後はエアコンで体を冷やす
□汗がベッタリしていて、におうことがある
□汗がしょっぱい
□冷え性である

チェックが多い人ほど汗腺が衰え、「悪い汗」になっているおそれが。以下の点に注意し、汗腺を鍛えて「いい汗」をかけるようになりましょう。

有酸素運動で汗腺を働かせる

汗腺を働かせるには、有酸素運動が効果的。激しい筋トレなどの無酸素運動では、急激に汗をかくため、汗腺がしっかりと濾過装置を働かせる時間がなく、悪い汗になってしまいます。ゆっくりといい汗をかくには有酸素運動です。毎日20~30分程度、汗ばむ程度の速さでウォーキングなどをするとよいでしょう。

エアコンに頼りすぎない

近年の酷暑では、エアコンをまったく使わないのは無理でしょう。エアコン漬けの生活だった人が、突然それをやめると熱中症になるおそれもあり、危険です。とはいえ、低すぎる設定温度は汗腺の退化を促し、考えもの。エアコンの設定温度が低めだった人は、有酸素運動による汗腺トレーニングと並行し、3週間くらいかけて、徐々に設定温度を27℃くらいにまで上げてみてください。

入浴は半身浴か手足高温浴を

高温の湯での全身浴では、汗腺が働きません。高温だと、皮膚のセンサーが反応して汗が一気に出るため、悪い汗に。また、周囲にお湯があって蒸発できないため、体温調節ができずにのぼせてしまいます。汗腺を鍛えるには、半身浴か手足高温浴がオススメです。
 半身浴では、37~38℃程度のお湯に、みぞおちあたりまで10~15分浸かります。ぬるめなので長時間浸かることができ、体の芯から温まり、いい汗が出ます。


入浴直後のエアコンはNG

入浴後はエアコンで急激に体を冷やすと、せっかく開いた汗腺が閉じてしまいます。タオルで水分を拭いたら、うちわや扇風機の風で自然に体温を下げながら、汗を蒸発させて。エアコンに当たるのは、汗が出なくなってからにしましょう。
また、いい汗は適度な皮脂を含み、肌を保湿する働きがあります。風呂上りの汗は、肌を潤わせる効果も。

食べ物で汗の質をコントロール

食事には、血行を促進するショウガや、代謝を上げる酢などを取り入れると、いい汗がかけるようになります。また、女性ホルモンには過剰な発汗を抑える働きがあるので、女性ホルモンに似た働きをもつイソフラボンを含む大豆製品を取ると、悪い汗を抑える効果が期待できます。汗のにおいが気になるときは、肉類や脂っこいものは控えめにし、抗酸化作用のあるビタミンCを含む野菜や果物、ビタミンEを含むオリーブオイルや玄米などを取るとよいでしょう。

梅雨、入りはいつからでしょうか。わかりませんが、よい汗をかいていきましょう。

では、次回までSee you again!!