保健師 篠崎です。
ついにオリンピックも終焉を迎え、高校野球も決勝を見届け、この夏はスポーツ三昧。
この2週間はテレビと共に生活したといっていいでしょう。
夏休みも残り少なくなり、夏の終わりさえ感じます。
暑い中咲いているさるすべり。たくましい限りです。
朝日に白が映えます。
本日はEテレの番組サイエンスZEROで紹介された 「マインドフルネス」 について少々。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp553.html
マインドフルネス
瞑想とは、2600年も前にブッダが提唱した、悩みや苦しみから自由になるための心の持ち方を指しているが、宗教性を排除したことで、「マインドフルネス」の名で世界中に広まっている。
ビジネスの世界では効率をアップさせると大人気。さらに医療の現場では、うつ病の再発防止などでも応用されている。
その理由は、最新の脳科学により、わずか数日の実践で脳が改善することが分かってきたためだ。
そのように説明すると、「きっとストレスを解消するリラクセーションのような状態ではないか」と思われる方もいると思うが、図1に示すように、実はそうではなく、「心ここにあらずの状態」の対極として「目覚めの状態」と表現した方が適切である。
それでは、心ここにあらずの状態とはどんな状態か。
例えば、今日、通学や通勤のために最寄の駅から電車に乗ったり自動車を運転した方も多いと思うが、その途中のことを覚えているだろうか。
どの道を通ったか?
その途中で見た風景はどんなだったか?
どんな天気だったか?
風の動きは?
自分の身体の感覚は?
などなど正確に思い出せる人はほとんどいないだろう。
つまり、われわれは、いつも何かを考えており、「そちらの世界」に行ってしまって、「今、ここ」との接触を失っていることが多いのである。
マインドフルネスを実践するには、思考と現実の区別に目を向けてもらうことが役に立つ。
例えば、掃除をしている時に、心配事ばかり考えてしまうとしたら、意識的に考えることを切り上げて、掃除機を持っている手の感覚や掃除機の操作に注意を向けなおすようにしてみる。
そして「注意の分割」の訓練をお勧めしたい。
われわれが何か考えたり、行動したりするためには心のキャパシティが必要なので、予めそのキャパシティを使っておくことで、思考が浮かびにくい心の状態を実現していく。
というものだそう。
一般的には「瞑想」といわれていますが、10分程度呼吸を意識しながら、五感で感じるう全てのものを受け入れるというものでした。
しかし、毎日は出来ないし、瞑想というと抵抗を感じる人もいるかも知れません。
番組内では、「風を感じる」だけでも変化はあると言われていました。
実際に脳機能や脳の構造に変化が見られ、精神疾患の発生が低下するという報告があるそうです。
これからメンタルヘルスを行う上で、取り入れたいですね。
マインドフルネスとまではいえませんが、やはり季節を感じることは大切。
今や行列ができるかき氷です。
暑さ対策をしてお店を訪ねてみてください。
では次回までお健やかに。 篠崎